はじめまして
EMMA株式会社代表の伊藤あづさです。
まずはじめに私とモンテッソーリについてお話しさせてください。
私とモンテッソーリ教育の出会いは運命的でした。
当時、自分の息子が転園した先が偶然にもモンテッソーリ保育園。そこの図書館で借りた相良敦子先生の著書を読んで初めて「モンテッソーリ教育」を知ることになったのですが、そこに書かれていたのは、私が実践していた子育て方法そのものだったのです。
育児については、私自身、何か専門的な勉強をしたわけではなく、日々、息子と向き合いながら過ごす中で自然と実践していたにすぎなかったので、この出会いは私に大きな自信と確信を与えてくれました。
そんなストレスフリーな育児を楽しみながら実践していたところ、周りの子育て中のママから、「私にもその子育て法を教えてほしい!」というリクエストがありました。
その声にお応えするかたちで、2013年4月に自宅リビングを使ってスタートしたのが、モンテッソーリ幼児教室です。
現在は、教室の規模も大きくなり、横浜を中心に各地からたくさんのお子さまが日々楽しみながら通ってくださっています。
そんな中、子ども達の集中する姿をじっくり観察し、「ひとりでできた!」という顔を見ることが、講師としての私の何よりのやりがいです。
自分自身の子育てと、幼児教室での講師経験を通して感じるのは、育児とは、本来とても幸せで豊かな営みだということ。
ですが、我が子とのコミュニケーションがうまく取れなかったり、子どもの気持ちが理解できなかったりで、子育てがストレスになってしまっているママが多いように思います。
一方で、子どもに目を向けてみると、マリア・モンテッソーリの言うとおり、子どもは自らを成長・発達させる力を持って生まれながらも、その力を発揮し開発する機会を持たないままに、大人になってしまうことが多いようにも見受けられます。
モンテッソーリ幼児教室講師の役割は、モンテッソーリ教育をヒントに、子どもが本来持っている要求を汲み取り、子供たちの自発的な活動をサポートしていく大人(親や講師)を育てることです。
どんなときも笑顔で子どもを見守ることができる、ストレスフリーで幸せなママが増えたら。
幼少期に「ひとりでできた!」という経験をたくさん積むことにより、「自分で選択し、自分の人生をイキイキと生きていける大人」がもっと増えたら。
そんな想いで一緒に活動できる仲間やお母さんやお父さんが、増えることを心から願っています。
プライベートでは2006年生まれの息子と2人暮らし、2017年に主人と死別し、シングルマザーです。
2人で、辛いことを乗り越え、毎日穏やかにのんびり過ごしております。
どん底からの這い上がりを経験しましたので、人に寄り添った育児相談もポジティブにお答えさせていただいております。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
伊藤あづさ
会社名 | EMMA株式会社 |
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代表者 | 伊藤 あづさ |
所在地 | 神奈川県横浜市西区平沼1-38-15 KYビル3階 |
設立 | 2020年1月6日 |
事業内容 |
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連絡先 | info@emma-monte.jp |
モンテッソーリ教育を確立したイタリア初の女医、マリア・モンテッソーリは1870年にイタリアで生まれました。
1907年に、子どもが自分で何でもできるような環境を整えた「子どもの家」を作ったのがモンテッソーリ教育のスタートといわれています。実に100年以上の間、世界中で広く支持されてきました。
マリア・モンテッソーリは子どもを観察し、そこから得た事実に基づいて教育法を構成し、独特の体系を持つ教具を開発しました。
その教育法の正しさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの成果によって証明されています。
マリア・モンテッソーリが教育法を研究していた時代、「子どもは何もできない存在なのだから、親や教師の言うとおりにしていれば良いのだ」というのが定説でした。
家具1つをとってみても、すべてが大人サイズ。子どもが自分で椅子に座ろうと思っても、自分一人では座ることができません。大人の力を借りて、椅子の上に乗せてもらうしかありませんでした。
それに対し、マリア・モンテッソーリは子どもを主体にとらえ、子どもは自ら育つ力、成長する力を持っているという独自の児童感を確立しました。
「子どもはすべてのことができるように生まれてくる。もし、できないとすれば物理的に不可能な環境にあるか、どうすればよいのか、やり方がわからないだけ」と、意見しました。ですから「環境を整え、やり方を見せれば、子どもは何でも自分でできる」のです。
「自分一人でできるように手伝う」これが、モンテッソーリ教育の本質です。
一見イタズラのように見える子どもの行動も、実は敏感期のあらわれであることがあります。マリア・モンテッソーリは子どもにある特定のことに対して強い感受性があらわれ、敏感になる期間があることを発見し、敏感期と名付けました。
子どもたちの「自由」の保障と「敏感期」を育むことがモンテッソーリ教育の大きな特徴となっています。
無意識に知識・記憶を吸収し、生きていく能力を取得していく0~3歳では運動の敏感期、秩序の敏感期、言語の敏感期、感覚の敏感期など、意識的記憶が可能になっていく3~6歳までの子どもには数の敏感期、文化の敏感期など、幼少期には実にたくさんの敏感期があらわれます。(年齢は目安です)
敏感期にあった環境や教具、用具を用意し、興味をもったことに対しやり方を見せると、子どもは自分で選び、繰り返し集中し、自分で終わりにするサイクルを経てまた新たな感受性へと移行していきます。無理にやらせるのではなく、大人はあくまでも子どもの成長を見守り、必要な時に手伝う援助者として接することが大切です。
モンテッソーリ教育には敏感期をもとに体系化されている5つの分野(日常生活の練習、感覚・言語・算数・文化教育)があり、様々な教具・用具が用意されています。
大人や先生の真似をしたい、同じことをしたいという強い衝動がみられる時期を「摸倣期」といいます。
この「模倣期」と、身体を思ったように動かしてみたい「運動の敏感期」を上手に取り入れて行うのが『日常生活の練習』です。自分の意志どおりに自由に行動できるようになることは、人格の芽生えにつながります。また、自分の意志どおりにコントロールする能力が身につくと「自立」への一歩へと踏み出すことができるのです。
例:座る・立つ、線上歩行、鼻をかむ、着衣枠、縫いさし など
「感覚、それは世界への入り口。人間は、世界を知るための第一歩を自分の感覚で感じることから始める」
「子どもの感じる感覚器官目、耳、手皮膚、鼻、舌は生まれたときから備わってはいるが、感覚機能はそのままではなく、練習訓練によって発達する」と、マリア・モンテッソーリは言いました。感覚教育の目的は知覚と認知能力の発達です。
私たちは、視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚という五感の働きによって、身の回りの現象や事物を認識します。そして、それに基づいて、記憶、想像、思考という知性の働きが展開します。したがって、感覚は人間すべての知的活動の基礎となります。そのために感覚教育は教育学上とても重要な意義をもっています。
練習によって感覚器官が洗練されれば、外界から、多くの情報を収集できるようになり、知性や情緒が発達します。また、感覚教具には、「対にする」「段階づける」「分類する」という、三つの操作が位置づけられています。このことによって、まさに脳の前頭葉が働き始め、知性が芽生え始めます。「ものを観察する能力」と「ものを考える方法」とを身につけることになります。
例:色板、円柱さし、色つき円柱、音感ベル、雑音筒、嗅覚筒、味覚瓶、触覚板 など
社会生活でのコミュニケーション、自己表現に欠かせない言語。母語は乳幼児期の言語の敏感期に吸収した周囲の言葉で決まると言われています。モンテッソーリの言語教育では、語彙を豊かにすることから始まり、話す、書く、読む、文法までを日常生活の練習や感覚教育で養った能力を活かしながら学んでいきます。
例:絵合わせカード、メタルインセッツ、砂文字板 など
モンテッソーリの算数教育は単に数式を覚えるのではなく、具体物を使い体感を通して学習を進めていくことが特徴です。はじめは感覚教育からの延長で数量を学び、数量、数詞、数字の3者関係の理解を重視しています。四則演算も具体物から入り、半抽象→抽象的な教具へと段階を踏むことで、暗算や未知数への導入がスムーズになります。
例:算数棒、金ビーズ、切手あそび など
生物、地理、地学、歴史などを含む、生命の神秘や文化的な教育を多岐にわたり行う、総合学習とも呼ばれる分野です。
子どもの知りたい欲求「なぜ?どうして?」に応え、興味の幅を広げていきます。
例:動物・植物のパズル、地球儀、宇宙 など